番外編 溺愛旦那様と甘くて危険な新婚生活を
2話「食べたい」
2話「食べたい」
花霞と椋が結婚式を挙げた後。
花霞の体調を考慮して、新婚旅行には行かなかった。どうせ行くならば、海外でゆっくりしたいとう考えがあったので、今は無理をしなくてもいいと2人で決めたのだった。
花霞は仕事に復帰していたけれど、時々体調が悪くなる事があった。それは傷跡の事もあるが、仕事や家庭の環境が変わったことが大きかったようだった。
椋の警察官を辞めてからの仕事は謎に包まれていた。けれど、彼に聞くと「起業したんだ」と、あっさり教えてくれた。警察官を辞めてから椋が選んだ仕事。それが、要人や、一般企業の役員などのボディガードだった。始めは普通の会社に入社して仕事をしていたという。けれど、警察の頃から椋の活躍は噂されていた。
そのため、ボディーガードになった椋の噂であっという間に広がり、仕事が殺到したのだ。
それして、椋はすぐに独立した。それだけではなく、椋がスカウトしてきたボディーガードを自分の会社に入社させて、ボディーガードの派遣会社を設立した。
自分でも「エリート警官だったんだよ」と話していた椋だ。警察を辞めてからも、あっという間に地位を確立していったようだった。