空と海との間でまた会おう
『海ー!早く降りてきなさい!!』

朝食の支度をしていたお母さんが私を呼んだ。

『はーい!今いく。』

制服に着替えた私は、そう答えて階段を駆けおりた。

「おはよう…」

『「おはよう…」じゃないわよ!早く朝ごはん食べなさい。』

お母さんがそう言ってからトーストをテーブルに置いた。

「今日はいらないや。」

「コラ!ダメじゃない。ちゃんと食べなきゃ!」

「もう学校行く。」

私は、心配そうにしている母に背を向け玄関に向かった。




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