若奥さまと、秘密のダーリン +ep2(7/26)
頭を抱えながら、溜息交じりにチェストにペットボトルを戻すと、薬の箱とメモが目に留まった。
『二日酔いの薬です。無理せず今日はゆっくりお休みください。 マリー』
ハッとしてペットボトルを見れば、ボトルは汗をかいている。
ボトルを持った手は濡れたし、飲んだ水がよく冷えていたことに、今更のように佳織は気づいた。
つい少し前に、心配してマリーが様子を見に来てくれたということなのだろう。
情けなさに打ちのめされつつ、佳織は薬を手に取る。そして、ゴクリと飲みこんだ。
昨夜、何故あれほど飲んでしまったのか。
それは向葵が心配だったこともある。
彼女たちは昨夜が新婚初夜だった。誓いのキスは仕方がなかったとしても、それ以上は我慢する必要はない。月井夕翔とはそういう契約になっているのだから。
『向葵ちゃんは私が守ります!』
矢神にそう食いついた。
『はいはい、わかりました。彼女に聞いてみたらどうですか? あなたの助けが必要かどうか』
『言われなくてもそうしますっ!』
啖呵を切って向葵を探し彼女を見つけた場所は、オレンジ色のランタンが灯るテラス席だった。
『二日酔いの薬です。無理せず今日はゆっくりお休みください。 マリー』
ハッとしてペットボトルを見れば、ボトルは汗をかいている。
ボトルを持った手は濡れたし、飲んだ水がよく冷えていたことに、今更のように佳織は気づいた。
つい少し前に、心配してマリーが様子を見に来てくれたということなのだろう。
情けなさに打ちのめされつつ、佳織は薬を手に取る。そして、ゴクリと飲みこんだ。
昨夜、何故あれほど飲んでしまったのか。
それは向葵が心配だったこともある。
彼女たちは昨夜が新婚初夜だった。誓いのキスは仕方がなかったとしても、それ以上は我慢する必要はない。月井夕翔とはそういう契約になっているのだから。
『向葵ちゃんは私が守ります!』
矢神にそう食いついた。
『はいはい、わかりました。彼女に聞いてみたらどうですか? あなたの助けが必要かどうか』
『言われなくてもそうしますっ!』
啖呵を切って向葵を探し彼女を見つけた場所は、オレンジ色のランタンが灯るテラス席だった。