若奥さまと、秘密のダーリン +ep2(7/26)
「矢神さんは……お酒に、お強いのですね」
「ええ、まぁ。マリーには敵いませんけどね。ここのワイン美味しいでしょう? どうですか?珈琲を飲んだら、工場見てみます? 案内しますよ」
「え、いいんですか?」
珈琲を飲みながら他愛もない話をしているうち、少し離れたコテージからひと組のカップルがこちらへ歩いてくる様子が見える。昨日参加した客たちだ。
てっきり席を立って挨拶に向かうと思ったのに、矢神は動く様子を見せない。
「いいんですか? ご挨拶に行かなくて」
「ええ、挨拶は昨日しました。結婚式は月井のプライベート行事ですし。私もいまは有給休暇中で、客という立場ですから。それに皆さんだって、こんな時まで仕事を思い出したくないでしょう?」
ニヤリと矢神が笑う。
「羽原さんも、あくまでも客ですから。仕事のことは忘れて、ここに居る間はのんびりしてくださいね」
「ええ、まぁ。マリーには敵いませんけどね。ここのワイン美味しいでしょう? どうですか?珈琲を飲んだら、工場見てみます? 案内しますよ」
「え、いいんですか?」
珈琲を飲みながら他愛もない話をしているうち、少し離れたコテージからひと組のカップルがこちらへ歩いてくる様子が見える。昨日参加した客たちだ。
てっきり席を立って挨拶に向かうと思ったのに、矢神は動く様子を見せない。
「いいんですか? ご挨拶に行かなくて」
「ええ、挨拶は昨日しました。結婚式は月井のプライベート行事ですし。私もいまは有給休暇中で、客という立場ですから。それに皆さんだって、こんな時まで仕事を思い出したくないでしょう?」
ニヤリと矢神が笑う。
「羽原さんも、あくまでも客ですから。仕事のことは忘れて、ここに居る間はのんびりしてくださいね」