若奥さまと、秘密のダーリン +ep2(7/26)
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次の日。
――夕翔さん、何時頃帰ってくるのかな。
そんなことを考えながら、午後になって夏梨のアパートに行った。
「向葵ー!」
「夏梨!」
積もる話は沢山ある。まずアルバイトを辞めた話をした。
「例の奨学金、給付型にしてもらえたから、その時間を勉強にあてようと思っているの。もう遅いかもしれないけど私本気で国家公務員目指そうかなと思って」
「そっかー。来年はもう三年だもんねー。私も真剣に考えなきゃ」
とはいえ今日は久しぶりの再会を祝って、そのままアパートに泊まることにした。
最初からそのつもりで歯ブラシも持ってきている。
「ねぇ向葵、なんか感じが変わった」
「ええ? そうかな」
服装はTシャツにジーンズだ。夏休み前と何も変わっていない。
「変わったよ。なんてゆーか、綺麗になった!」
「あ、それはね。ちょっとメイクなんか勉強してみたんだ。えへへ」
笑いながら、ふと時計を見た。
夕方六時。
――部屋のメモを見たらなんて、夕翔さんはどう思うかな?