若奥さまと、秘密のダーリン +ep2(7/26)
『なぁ、まじで心配なんだけど』
そういえば健太からのSNSを受け取った時、夕翔と一緒にいた向葵はあとで返信を書こうと思ってそのまま忘れてしまった。
しかもその時健太からの通知をオフにしてしまったので、その後のメッセージも気づかなかったのだ。
「ごめん健太! ちょっとバタバタしてる時に受け取って、忘れてた」
「はぁ? 忘れた?」
「うん。すっかり」
健太はうんざりしたように顔をしかめて、大きなため息をつく。
「ったくよー。まぁ元気そうだからいいけどさ。で、どうかしたのか?なんかあったのか?」
「うん。旅行に行ってた」
フランスに行ったし、同じ都内だけれどマンションでの暮らしは、非日常のいわば旅行のようなものだ。まんざら嘘ではない。
「旅行? どこにだよ」
「いいでしょ、私だってね、旅行くらいするの。それよりどうしたの? 夏休みなんだから健太は忙しいんじゃない?」
向葵はちらりと健太を見た。
そういえば健太からのSNSを受け取った時、夕翔と一緒にいた向葵はあとで返信を書こうと思ってそのまま忘れてしまった。
しかもその時健太からの通知をオフにしてしまったので、その後のメッセージも気づかなかったのだ。
「ごめん健太! ちょっとバタバタしてる時に受け取って、忘れてた」
「はぁ? 忘れた?」
「うん。すっかり」
健太はうんざりしたように顔をしかめて、大きなため息をつく。
「ったくよー。まぁ元気そうだからいいけどさ。で、どうかしたのか?なんかあったのか?」
「うん。旅行に行ってた」
フランスに行ったし、同じ都内だけれどマンションでの暮らしは、非日常のいわば旅行のようなものだ。まんざら嘘ではない。
「旅行? どこにだよ」
「いいでしょ、私だってね、旅行くらいするの。それよりどうしたの? 夏休みなんだから健太は忙しいんじゃない?」
向葵はちらりと健太を見た。