若奥さまと、秘密のダーリン +ep2(7/26)
「え? そうなの? 知らなかった」
「来年からは、就職とか真面目に考えなくちゃいけないだろ。だからせっかく最後の遊べる夏休みだったのにな、お前全然連絡つかねーし」
「ごめん、ごめん。で、どこか行きたいところでもあった?」
クスクス笑っていると、ふいに健太が言った。
「カナダ旅行に誘おうと思ったんだよ」
「カナダ? 誰と行くの?」
「お前とふたりで」
――え? 私とふたり?
「親父がカナダに別荘買ったんだよ」
「やだー。ふたりでって、それまずいでしょ」
幼馴染みだし、気のおけない相手ではあるが、異性としてさすがにそれはどうなのか。
「俺さ、真面目に言ってるんだぜ。お前ほんと鈍いからな、俺がずっと何かにつけてアプローチをしていることお前全然わかっていないよな」
「え?」
「ちゃんと考えてほしいんだ」
あまりにも突然の告白だった。
一瞬で時間が止まり、ここがどこなのかも忘れてしまうくらい、向葵は驚いた。
「来年からは、就職とか真面目に考えなくちゃいけないだろ。だからせっかく最後の遊べる夏休みだったのにな、お前全然連絡つかねーし」
「ごめん、ごめん。で、どこか行きたいところでもあった?」
クスクス笑っていると、ふいに健太が言った。
「カナダ旅行に誘おうと思ったんだよ」
「カナダ? 誰と行くの?」
「お前とふたりで」
――え? 私とふたり?
「親父がカナダに別荘買ったんだよ」
「やだー。ふたりでって、それまずいでしょ」
幼馴染みだし、気のおけない相手ではあるが、異性としてさすがにそれはどうなのか。
「俺さ、真面目に言ってるんだぜ。お前ほんと鈍いからな、俺がずっと何かにつけてアプローチをしていることお前全然わかっていないよな」
「え?」
「ちゃんと考えてほしいんだ」
あまりにも突然の告白だった。
一瞬で時間が止まり、ここがどこなのかも忘れてしまうくらい、向葵は驚いた。