若奥さまと、秘密のダーリン +ep2(7/26)
「でも、あの人。不思議なことに必ず夜は家に帰ってくるのよ。だからなんとなく許しちゃっている自分がいたんだけど、大丈夫、今度はガツンと言ってやるわ」
「それがいい。言わないと、何も伝わらないからね」
そう言いながら、胸の奥がチクリと痛んだ。
まるで自分に向けての忠告だと思う。
「――そうね」
柊子はワイングラスを見つめる。
グラスを見つめたまま、呟くように、彼女は話しはじめた。
「ゆう……。あなたは私の王子さまだった。いつか白馬に乗って私を迎えに来てくれないかしらと思っていたわ。子供だったのね」
その瞳は手元を見ると言うよりも、遠く、懐かしく手の届かない想い出を見つめているようだった。
「でも今はね、私、真行寺を愛しているの。冗談みたいに好きなのよ、彼のこと。だから戦うわ、あいつの浮気癖と戦ってギャフンと言わせてやる」
クスッと笑う。
「かわいい子ね、ゆうの奥さま」
「それがいい。言わないと、何も伝わらないからね」
そう言いながら、胸の奥がチクリと痛んだ。
まるで自分に向けての忠告だと思う。
「――そうね」
柊子はワイングラスを見つめる。
グラスを見つめたまま、呟くように、彼女は話しはじめた。
「ゆう……。あなたは私の王子さまだった。いつか白馬に乗って私を迎えに来てくれないかしらと思っていたわ。子供だったのね」
その瞳は手元を見ると言うよりも、遠く、懐かしく手の届かない想い出を見つめているようだった。
「でも今はね、私、真行寺を愛しているの。冗談みたいに好きなのよ、彼のこと。だから戦うわ、あいつの浮気癖と戦ってギャフンと言わせてやる」
クスッと笑う。
「かわいい子ね、ゆうの奥さま」