若奥さまと、秘密のダーリン +ep2(7/26)
大家の老夫婦は八十歳を超えている。
元気ではあるが、どちらかが寝込むことが増えているのは向葵も知っていた。なので引き留めることができないこともわかっている。
それでも、ふたりがいてくれるだけで、実の祖父母がいるようで心が安らいだし安心できた。寂しいことには違いない。
「ホーム、遠いんですか? 会いに行きますね」
「ありがとね。そう遠くはないんだよ。と言っても立川のほうなんだけど。ここで過ごすのは楽しいし、私たちも生き甲斐だったんだけどね。爺ちゃんの持病もあるし。お医者さんがいるいいところを紹介してもらったんだよ。その新しい大家さんに」
「立川ならちょっとじゃないですか、絶対行きますね」
「あ、そうそう、新しい大家さんがね、警備会社とも契約してくれるそうだよ。この部屋に、その警備会社の社員さんがご夫婦で住むことになるらしくてね」
「へえー。次の大家さんって、どんな方なんですか?」
元気ではあるが、どちらかが寝込むことが増えているのは向葵も知っていた。なので引き留めることができないこともわかっている。
それでも、ふたりがいてくれるだけで、実の祖父母がいるようで心が安らいだし安心できた。寂しいことには違いない。
「ホーム、遠いんですか? 会いに行きますね」
「ありがとね。そう遠くはないんだよ。と言っても立川のほうなんだけど。ここで過ごすのは楽しいし、私たちも生き甲斐だったんだけどね。爺ちゃんの持病もあるし。お医者さんがいるいいところを紹介してもらったんだよ。その新しい大家さんに」
「立川ならちょっとじゃないですか、絶対行きますね」
「あ、そうそう、新しい大家さんがね、警備会社とも契約してくれるそうだよ。この部屋に、その警備会社の社員さんがご夫婦で住むことになるらしくてね」
「へえー。次の大家さんって、どんな方なんですか?」