若奥さまと、秘密のダーリン +ep2(7/26)
「なんでそう思っちゃったのかしら。今度写真見せてあげるわね。どこかに一枚くらいあると思う」
――そうだったのか。
いつの間にそう思い込んでいたのか、自分でもよくわからない。
「お金大丈夫? 足りなかったらいいなさいよ?」
実は母から振り込まれているお金は使っていなかった。
そのまま貯めている。いつか母に再婚のお祝いといって渡したいと思っていた。
でも、いまはそれを言える雰囲気じゃない。
「大丈夫。足りなくないよ」と誤魔化した。
「そういえばお母さん、何できたの? タクシー?」
缶詰やらレトルトやら野菜やらお米やら。段ボールに山盛りの荷物をどうやって運んだのだろうと思ったら、どうやら新しい父が車の中で待っていたらしい。
男子禁制だからとはいえ、親となれば別なのに。
「あの人もね、すっかり遠慮しちゃって」
父がいるというコインパーキングまで一緒に歩いて、お礼を言った。
――そうだったのか。
いつの間にそう思い込んでいたのか、自分でもよくわからない。
「お金大丈夫? 足りなかったらいいなさいよ?」
実は母から振り込まれているお金は使っていなかった。
そのまま貯めている。いつか母に再婚のお祝いといって渡したいと思っていた。
でも、いまはそれを言える雰囲気じゃない。
「大丈夫。足りなくないよ」と誤魔化した。
「そういえばお母さん、何できたの? タクシー?」
缶詰やらレトルトやら野菜やらお米やら。段ボールに山盛りの荷物をどうやって運んだのだろうと思ったら、どうやら新しい父が車の中で待っていたらしい。
男子禁制だからとはいえ、親となれば別なのに。
「あの人もね、すっかり遠慮しちゃって」
父がいるというコインパーキングまで一緒に歩いて、お礼を言った。