若奥さまと、秘密のダーリン +ep2(7/26)
もし反対されても許してもらえるまでがんばろうと決意はしているが、それはそれとして心構えが必要だ。本当に反対されていないのか、反対されているのを夕翔が説得したのかによって随分違ってくる。
「本当だよ。僕の父は月井家に婿入りしたけど、父の実家は向葵がいうところの普通の家だからね。だから反対する理由はないんだよ」
夕翔はそう言うが、彼の父は最難関の大学出身である。
向葵もそれなりに偏差値の高い国立の女子大に通っているが、かといって同じ立場だとはとてもいえない。庶民にもレベルっていうものがある。
「まあでも知り合った時はまだ学生だったみたいだからね。多少の反対はあったかも。そのうち直接聞いてみたら?」
「えっ? 直接?」
いくらなんでもハードルが高すぎる。
――そりゃあ、本人の口から聞いてみたいのはやまやまだけれど。
「無理。ぜったい無理」
「本当だよ。僕の父は月井家に婿入りしたけど、父の実家は向葵がいうところの普通の家だからね。だから反対する理由はないんだよ」
夕翔はそう言うが、彼の父は最難関の大学出身である。
向葵もそれなりに偏差値の高い国立の女子大に通っているが、かといって同じ立場だとはとてもいえない。庶民にもレベルっていうものがある。
「まあでも知り合った時はまだ学生だったみたいだからね。多少の反対はあったかも。そのうち直接聞いてみたら?」
「えっ? 直接?」
いくらなんでもハードルが高すぎる。
――そりゃあ、本人の口から聞いてみたいのはやまやまだけれど。
「無理。ぜったい無理」