若奥さまと、秘密のダーリン +ep2(7/26)
そしてふたりは折り目正しく頭を下げた。
「それはおめでとう」
「えええ? そうなんですかっ。え、でも結婚って、ええ? いつからお付き合いを?」
「告白したのは常務が花束を持って奥さまを迎えに行った日です」
「それって、おとといですよ?」
「ええ、そうですね。おふたりのお陰で、こんなことになりました。ありがとうございます」
にこにこと笑みを浮かべる彼の隣で、ほんのりと頬を染めて俯く羽原佳織が、向葵には可愛らしくみえた。
自分よりも全然大人でしっかりとしたキャリアウーマンだというのに。
――恋をするとみんな同じなんだ。
「おめでとうございます! とってもとーーーってもお似合いです」
ね、と見上げると、夕翔も頷いている。
「お似合いだ」
四人で食べるケーキは、口に入れるたびに色々な味がした。
向葵は夕翔を振り返った。
「美味しいね」
「ああ。とっても美味しい」
「それはおめでとう」
「えええ? そうなんですかっ。え、でも結婚って、ええ? いつからお付き合いを?」
「告白したのは常務が花束を持って奥さまを迎えに行った日です」
「それって、おとといですよ?」
「ええ、そうですね。おふたりのお陰で、こんなことになりました。ありがとうございます」
にこにこと笑みを浮かべる彼の隣で、ほんのりと頬を染めて俯く羽原佳織が、向葵には可愛らしくみえた。
自分よりも全然大人でしっかりとしたキャリアウーマンだというのに。
――恋をするとみんな同じなんだ。
「おめでとうございます! とってもとーーーってもお似合いです」
ね、と見上げると、夕翔も頷いている。
「お似合いだ」
四人で食べるケーキは、口に入れるたびに色々な味がした。
向葵は夕翔を振り返った。
「美味しいね」
「ああ。とっても美味しい」