若奥さまと、秘密のダーリン +ep2(7/26)
あえて起こす必要もないが、このまま放っておいてはどうして起こしてくれなかったの?と拗ねるかもしれないし。
そんなことを思いながらベッドの際に座った夕翔は、愛する妻の寝顔を覗き込んだ。
薄っすらと唇を開けて爆睡している様は、笑ってしまうほどあどけない。
それにしてもと、クスッと笑う。
向葵はなぜか万歳しているように両手を上にあげている。
――まるで子供じゃないか。
可愛らしさのあまり、妻の頬をなでようと伸ばしたはずの指先が、ふいに角度を変えた。
夕翔が親指でなぞったのは頬ではなく、唇。
あどけなさとは裏腹に、まるで禁断の果実のようなぷっくりと熟れた赤い唇。
その赤い実は、甘い蜜を香らせて誘う……。
いっそもう一度ベッドの中に入ってしまおうかとも思うほどに愛おしさがこみ上げて、夕翔はそのままキスをした。
何も知らない子供ののはずがない。
細いうなじや首筋から漂う色香は、我が手によって育まれた新妻の持つそれに違いなく、丹念に開花させた自分だけの美しい花。
――僕だけの向葵。
そんなことを思いながらベッドの際に座った夕翔は、愛する妻の寝顔を覗き込んだ。
薄っすらと唇を開けて爆睡している様は、笑ってしまうほどあどけない。
それにしてもと、クスッと笑う。
向葵はなぜか万歳しているように両手を上にあげている。
――まるで子供じゃないか。
可愛らしさのあまり、妻の頬をなでようと伸ばしたはずの指先が、ふいに角度を変えた。
夕翔が親指でなぞったのは頬ではなく、唇。
あどけなさとは裏腹に、まるで禁断の果実のようなぷっくりと熟れた赤い唇。
その赤い実は、甘い蜜を香らせて誘う……。
いっそもう一度ベッドの中に入ってしまおうかとも思うほどに愛おしさがこみ上げて、夕翔はそのままキスをした。
何も知らない子供ののはずがない。
細いうなじや首筋から漂う色香は、我が手によって育まれた新妻の持つそれに違いなく、丹念に開花させた自分だけの美しい花。
――僕だけの向葵。