若奥さまと、秘密のダーリン +ep2(7/26)
ランチ時、彼らは大体いつも一緒に食べていると聞いていた向葵の素朴な質問だった。
彼は少し考えて、『食べに行く時間があれば外に出るけど今日はな……。他の秘書に頼んでテイクアウトかな』と言った。
それならばお弁当を持っていってと言いたかったが、用意するには時間も材料もない。
でも、いまは時間がなくても、彼を送り出してからなら充分にある。いまは夏休み、向葵には何の予定もなかった。
なので、『私、何か届けようか?』と提案してみたのである。
コンビニのおにぎりも美味しいが、愛する夫に届けるランチは妻の手作りお弁当に限る。
というわけで、気合いをいれて向葵はお弁当を作ったのだった。
お弁当が出来上がると、次の心配は服装だ。
彼の会社に行くのは初めて。
月井夫人として恥ずかしくない身なりで行かなければならない。
クローゼットに走ってずらりと並ぶ服を睨んだ。
最初に手に取ったのはスーツ。
彼は少し考えて、『食べに行く時間があれば外に出るけど今日はな……。他の秘書に頼んでテイクアウトかな』と言った。
それならばお弁当を持っていってと言いたかったが、用意するには時間も材料もない。
でも、いまは時間がなくても、彼を送り出してからなら充分にある。いまは夏休み、向葵には何の予定もなかった。
なので、『私、何か届けようか?』と提案してみたのである。
コンビニのおにぎりも美味しいが、愛する夫に届けるランチは妻の手作りお弁当に限る。
というわけで、気合いをいれて向葵はお弁当を作ったのだった。
お弁当が出来上がると、次の心配は服装だ。
彼の会社に行くのは初めて。
月井夫人として恥ずかしくない身なりで行かなければならない。
クローゼットに走ってずらりと並ぶ服を睨んだ。
最初に手に取ったのはスーツ。