若奥さまと、秘密のダーリン +ep2(7/26)
実際結婚してみると、案の定どちらも忙しく、ふたりとも九時過ぎなんてこともある。家政婦を頼んだことは大正解だった。
対して向葵は家事が好きな子だ。
夫の夕翔も、向葵の家庭的な手料理を食べることを楽しみにしているというのだから、世の中上手くできているものだと思う。
「いらっしゃいませ」
満面の笑みで向葵は二人を出迎えた。
「いらっしゃい」
夕翔のほうは、相変わらず余裕のある穏やかな微笑みだ。
「お邪魔します」
中に入ると「向葵ちゃん、手伝うわ」と言って、佳織はそそくさと向葵の元へ行った。
キッチンに行くと、コソコソと耳元で囁く。
「どう? 彼に言ったんでしょ?」
向葵は恥ずかしそうに「はい」と頷いた。
実は昨日のこと。
向葵から一本の電話があった。
『佳織さん。今日、忙しいですか?』
対して向葵は家事が好きな子だ。
夫の夕翔も、向葵の家庭的な手料理を食べることを楽しみにしているというのだから、世の中上手くできているものだと思う。
「いらっしゃいませ」
満面の笑みで向葵は二人を出迎えた。
「いらっしゃい」
夕翔のほうは、相変わらず余裕のある穏やかな微笑みだ。
「お邪魔します」
中に入ると「向葵ちゃん、手伝うわ」と言って、佳織はそそくさと向葵の元へ行った。
キッチンに行くと、コソコソと耳元で囁く。
「どう? 彼に言ったんでしょ?」
向葵は恥ずかしそうに「はい」と頷いた。
実は昨日のこと。
向葵から一本の電話があった。
『佳織さん。今日、忙しいですか?』