若奥さまと、秘密のダーリン +ep2(7/26)
遠慮がちな向葵が自分からそう言ってくるのは余程のことに違いないと思った佳織は、忙しくはないと断言した。
そのまま待つこと一時間。大急ぎで仕事を片付けた佳織に向葵は会いに来た。
『すみません。忙しいのに』
『いいのよいいのよ、で? どうかした?』
せっかちだとは思ったが、一方的に彼女の姉を自称している佳織は聞かずにはいられなかった。
『あの、実は……』
それは、もしかしたら妊娠したかもしれないという相談だった。
結婚しているのだし、もし今妊娠がわかっても出産は大学を卒業してからになるのだから学業にも支障をきたすことはない。
『ただ、不安で。何からどうしてたらいいか。遅れているだけかもしれないし』
『市販の検査キットは?』
『はい。佳織さんに電話をする前。結果だと陽性で……』
『向葵ちゃん!おめでとう!』
『え? で、でも、まだわからないですよね? これからどうしたらいいか』
そのまま待つこと一時間。大急ぎで仕事を片付けた佳織に向葵は会いに来た。
『すみません。忙しいのに』
『いいのよいいのよ、で? どうかした?』
せっかちだとは思ったが、一方的に彼女の姉を自称している佳織は聞かずにはいられなかった。
『あの、実は……』
それは、もしかしたら妊娠したかもしれないという相談だった。
結婚しているのだし、もし今妊娠がわかっても出産は大学を卒業してからになるのだから学業にも支障をきたすことはない。
『ただ、不安で。何からどうしてたらいいか。遅れているだけかもしれないし』
『市販の検査キットは?』
『はい。佳織さんに電話をする前。結果だと陽性で……』
『向葵ちゃん!おめでとう!』
『え? で、でも、まだわからないですよね? これからどうしたらいいか』