若奥さまと、秘密のダーリン +ep2(7/26)
エレベーターではなくその隣の階段を上るらしい。
前を歩く女性のヒールがカツンカツンと高い音を響かせる。その後を付いて行くと、そこは人の気配はないフロアだった。
廊下の両脇には、ポツリポツリと扉が並んでいる。
どの扉にも番号がついているので会議室が並ぶフロアであるらしい。
たぶん。
「こちらでお待ちください」
「はい」
会議室には、誰もいなかった。
壁に掛けられた時計を見れば、九時五十五分。
指定された時間の五分前なので、早すぎたということはない。むしろ遅いくらいだろう。
説明会というからには他にも学生がいるのだろうと思ったが、そうではないらしい。
――もしかすると、時間をずらしながら一人ずつの説明なのかな?
前を歩く女性のヒールがカツンカツンと高い音を響かせる。その後を付いて行くと、そこは人の気配はないフロアだった。
廊下の両脇には、ポツリポツリと扉が並んでいる。
どの扉にも番号がついているので会議室が並ぶフロアであるらしい。
たぶん。
「こちらでお待ちください」
「はい」
会議室には、誰もいなかった。
壁に掛けられた時計を見れば、九時五十五分。
指定された時間の五分前なので、早すぎたということはない。むしろ遅いくらいだろう。
説明会というからには他にも学生がいるのだろうと思ったが、そうではないらしい。
――もしかすると、時間をずらしながら一人ずつの説明なのかな?