若奥さまと、秘密のダーリン +ep2(7/26)
目を覚ましたのは夕方だった。
レースのカーテンを透ける日の光りは薄く、部屋はすっかり薄暗い。
ゆっくりと起き上がった向葵は、壁掛けの時計に顔を向けた。
午後五時半。
帰ってきたのは三時頃だったので二時間近く寝ていたということになる。
ブルブルと頭を左右に振ってため息をつくと、ベッドから降りた。
厚手のカーテンを引き、電気を点ける。
寝起きの頭の中は少しぼんやりとしていて、相変わらず夢と現実とが交錯しているような気分だった。
コーヒーをいれて、スマートホンのスケジュールを開く。
今日の予定【ソニオ弁護士(羽原弁護士)】という書き込みが、起きたことは夢ではなく本当のことだよと、向葵に伝える。
頬杖をつき、また少しぼんやりとした。
こんな時はカフェインだ。頭をすっきりさせようと、いつもより多めにインスタントコーヒーの粉を入れる。
お湯が沸く間に、スケジュールを開き、今後考えていたアルバイトの予定などを全て消す。
夏休み期間中は、もとからレストランのアルバイトは入れていない。短期集中で別のアルバイトを探すつもりでいた。なので具体的に決まっていた予定はないが、スケジュールから予定していたアルバイトを消すと、夏休みの予定は真っ白になった。
何も残らない。
なーーーーんにも。
空になった予定に、思わずアハハと声を出して笑う。
レースのカーテンを透ける日の光りは薄く、部屋はすっかり薄暗い。
ゆっくりと起き上がった向葵は、壁掛けの時計に顔を向けた。
午後五時半。
帰ってきたのは三時頃だったので二時間近く寝ていたということになる。
ブルブルと頭を左右に振ってため息をつくと、ベッドから降りた。
厚手のカーテンを引き、電気を点ける。
寝起きの頭の中は少しぼんやりとしていて、相変わらず夢と現実とが交錯しているような気分だった。
コーヒーをいれて、スマートホンのスケジュールを開く。
今日の予定【ソニオ弁護士(羽原弁護士)】という書き込みが、起きたことは夢ではなく本当のことだよと、向葵に伝える。
頬杖をつき、また少しぼんやりとした。
こんな時はカフェインだ。頭をすっきりさせようと、いつもより多めにインスタントコーヒーの粉を入れる。
お湯が沸く間に、スケジュールを開き、今後考えていたアルバイトの予定などを全て消す。
夏休み期間中は、もとからレストランのアルバイトは入れていない。短期集中で別のアルバイトを探すつもりでいた。なので具体的に決まっていた予定はないが、スケジュールから予定していたアルバイトを消すと、夏休みの予定は真っ白になった。
何も残らない。
なーーーーんにも。
空になった予定に、思わずアハハと声を出して笑う。