若奥さまと、秘密のダーリン +ep2(7/26)
これじゃあ今まで生きるためにバイトをしていたのか、バイトのために生きていたのかわからないじゃないと自分に突っ込んだ。
でもそんな生活はもう終わり。
結婚している間は、アルバイトはしていけないことになったのだ。理由は、万が一結婚が明るみになった時のためだという。月井家の夫人がアルバイトをしているというのは、あまりよろしくないらしい。
その代わり、これから毎月生活費が通帳に振り込まれることになった。
『生活費? 毎月ですか?』
驚く向葵に矢神は笑って言った。
『結婚したのですから、夫が妻の通帳に生活費を入れるのは当然ですよ』
真っ新になったスケジュールに、明後日から十日間『パリ』と入力する。
――妻としてパーティに出席するため、フランスにいく。
私は妻で、あの人が夫。
まるで新婚旅行。
月井夕翔の人形のような笑みを頭に描くと、じわりじわりと現実が襲ってくる。
――結婚したんだ。私。本当に。
でもそんな生活はもう終わり。
結婚している間は、アルバイトはしていけないことになったのだ。理由は、万が一結婚が明るみになった時のためだという。月井家の夫人がアルバイトをしているというのは、あまりよろしくないらしい。
その代わり、これから毎月生活費が通帳に振り込まれることになった。
『生活費? 毎月ですか?』
驚く向葵に矢神は笑って言った。
『結婚したのですから、夫が妻の通帳に生活費を入れるのは当然ですよ』
真っ新になったスケジュールに、明後日から十日間『パリ』と入力する。
――妻としてパーティに出席するため、フランスにいく。
私は妻で、あの人が夫。
まるで新婚旅行。
月井夕翔の人形のような笑みを頭に描くと、じわりじわりと現実が襲ってくる。
――結婚したんだ。私。本当に。