愛さずにはいられない
仁と絃は違う。
比べたらいけない。

絃を忘れなくてはいけない・・・。


奈央はそんなことを考えていた。

いつまでも過去から抜け出せない。
でも絃を忘れたくない・・・。

まるで自分の気持ちがふたつに分かれているような感覚・・・。




ピリッと目が痛んで奈央は自分のバッグから目薬を出そうとする。
あれ?肝心な目薬を忘れたことに気が付いた奈央。
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