愛さずにはいられない
今まで絃との過去は引き出しの奥にしまい込んで見ないように、思い出さないようにしてきた。

絃の気持ちにも蓋をしてしまったような気がして奈央はずっと罪悪感を感じていた。



ちゃんと向き合いたい。

絃とのことも、仁とのことも・・・

本当はもっと早く向き合わなくてはならなかったのだと奈央はわかっていた。
それでも向き合う勇気がなかった・・・



でも、私も前に進みたい・・・

過去を乗り越えるわけじゃなく、過去と向き合えるようになりたい。
< 153 / 297 >

この作品をシェア

pagetop