愛さずにはいられない
奈央の言葉に仁は
「焼肉行くか!」
と提案した。
「いいね!あっでも」
「着替えたいんだろ?」
仁が自分の言いたい言葉を続けて言ってくれることが多い。
仁が助手席のドアを開け、奈央は車に乗り込んだ。

マンションに帰ってから二人はにおいがついてもすぐに洗濯することができる服に着替えてから近所の焼肉店に入った。
「ビール飲んじゃおうかな。」
そういう奈央に仁は微笑んでいる。
「焼肉にはやっぱりビールだな。」
「うん!」
二人はビールで乾杯をして焼肉を堪能した。
焼肉をするときは奈央ではなく仁が焼く係を引き受けてくれた。
「マンションだと、においが気になってなかなかできないね。焼肉は。」
「あぁ。家を建てたらバルコニーは大きくしてそこで焼肉しよう。子供が生まれたらプールもできるくらいがいいよなやっぱり。」
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