愛さずにはいられない

仁は奈央の選択を待っている。

「私は一人でステージに立ったことがないし・・・無理です。」
結局その日、廣瀬は奈央からのいい返事が聞けないまま奈央たちの家を後にした。

今日は月曜日。
仁も仕事が休みで家にいた。

廣瀬が帰ると奈央は2階へ上がっていった。


仁は少しの間、優と遊んでから、眠くなった優を抱いて2階に上がった。


そこには絃の書いた譜面を見ている奈央がいた。


優をベッドに寝かせると仁はまだ譜面を見つめたままの奈央の肩を抱いた。