愛さずにはいられない
奈央が仁の腕の中で体をじたばたとさせても仁はピクリともせずにすたすたと歩いた。
「さっきの段ボールよりは重いな。」
そんなジョークを言いながら。


キス以上はしていない。

それでも、前よりも触れることの多くなった二人。


奈央はそのたびにどきどきしていた。
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