オレ様のシモベ
零ちゃんの寝顔を見てると心がポカポカして幸せになる。
パシりでも、グズッって言われても零ちゃんといるだけで、わたしの作ったお弁当を食べてくれるだけで幸せな気持ちになる。
格好よくなった零ちゃんの周りにはたくさんの女の人がたくさんいて、お昼のお弁当を作ってあげるよ♪って言ってくれてる人がいるのに、こうやってわたしのお弁当を食べてくれる、それだけで幸せ。
お日様を浴びて壁に寄りかかって零ちゃんの寝顔を見ているうちに心が温かくなって眠くなってく。
「…好き、零ちゃん」
受け取ってはもらえないだろう言葉が眠りに落ちる瞬間にこぼれ落ちた―――