BITTER LOVE



保健室に入ると久美ちゃんの時より机がかなり片付いていた




几帳面なのか細かく整えられてる




多分私が入ってきたことに気づいてるんだろうけど先生は背を向けたまま




ベット行きたいな…




「先生…」




「勝手にしろ」




何も言ってないのに心の声が聞こえてるみたいな返事



なんで分かるのかな…




そのまま大好きな場所に寝ころんだ




見慣れた景色




いつもみたいに眺めていたらそのまま寝ちゃってたみたいで…




耳をつくような女の子達の高い声が聞こえて意識を取り戻した




「せーんせい今日もかっこいい〜」




「一限さぼっちゃおうかな〜」




一人や二人じゃなくてもっとたくさんの黄色い声



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