BITTER LOVE
「え…ちょっとどこ行くんですか?」
「いいから来て」
歩幅も大きくて歩くスピードも早い先輩に駆け足で着いて行く
三年生の校舎に辿りついた
「ここって…」
話す間もなく見知らぬ教室に入ると
先輩と私に全視線が向く
その中にさっきの派手な女の子達も居て…
こっちを怖い顔で睨んでる
「ちょっと…先輩…」
「この子俺の彼女だから
手だしたら女でも容赦しない」
彼女…!?
教室中が騒ぎ出す…
「廉…冗談でしょ?」
女の子達のそんな声が聞こえると
先輩は私のほうを振り返って
「愛してる」
え?
先輩の手が私の頭を支えて
顔が近づいてくる
少しでも動いたら唇が当たってしまいそう…
「「キャーー」」
悲鳴が響きわたった
目の前にはニコニコ笑うドアップの先輩…