BITTER LOVE




まるで嵐の様に
先輩はもう一度私の手を引いて教室を出る




なんでこんなことに…




「先輩…」




「ん?」




「なんであんな嘘言ったんですか…」




「俺が彼氏じゃ嫌…?」




そう言うと悲しそうな顔でこっちを見るから…




「え…嫌というか…付き合ってないのに付き合ってるって…だからえっと……」




「はは、可愛い」




な…




またからかわれた…




「最低…」




「ごめんごめん
杏ちゃんほっといたらまたすぐ危ない目に合いそうだから俺のだよって警告」




「警告…?」




「そう、嘘じゃなくて本当に彼女になるかもしれないしね?」




冗談ばっかり…



< 35 / 92 >

この作品をシェア

pagetop