BITTER LOVE




用はないけど私にとってはすごく大事な時間だったのに…




「早くしろ」




嫌な感じ…




言い返す言葉もなく逃げるようにその場を離れた。




最悪…




そう呟きながら誰も居ない廊下を歩く




" 二ーD "



一人ぼっちの教室にたどり着く




少し前まで窓から桜が見えていたのにもう枯葉になってる




季節はこんなに早く過ぎるのに




何度秋を迎えても私の日常は何も変わらない




まだ始まったばかりなのに気づくと学校が終わった後のことばかり考えてしまう




兄はずるくて、誰にも分からないように気づかれないように私だけが苦しむように




傷を増やす



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