BITTER LOVE




お互い無言のままご飯を食べ終わると




「風呂入ってさっさと寝ろ」




そう言って食器を片してくれた。




思い浮かべていた男の人の部屋より遥かに綺麗な部屋




いちいち動きがスマートだし表情一つ変わらずクールだし




先生って独り言とか言わないのかな…




なんてくだらないことを考えてしまう




「着替え用意しとくからさっさと行ってこい」




そう言われてお風呂に向かった




「広…」




部屋もそうだけどお風呂も広いし家賃高そう…




広い浴室の大きな鏡に自分の酷く醜い体が映って見えた




目をそらすようにシャワーをつけて早々に浴室をでると、タオルの上に服とコンビニの袋に入ったままの下着が置いてある




これ先生がコンビニで買ってる姿想像したらなんか面白い…




用意されてた服は多分先生の服で…私よりかなりサイズが大きくて裾と袖がぶかぶか




髪を乾かして部屋に戻り先生の元に行く。




「お風呂ありがとうございました。下着も…」




そう言ってる途中でさっき想像したコンビニ姿を思い出して少し笑ってしまった




目が合った先生は相変わらず無表情で…




「寝室あっちだからさっさと行け」




「先生って手足長いんですね
私が着るとほんとにぶかぶかで…っ……」




そう言いながら寝室に向かおうとしたら左足の余った裾に引っかかってバランスが崩れて…




気づくとソファーの上の先生にダイブしてしまっていた…



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