BITTER LOVE
「おやすみなさい」
「おやすみ」
お風呂から出てソファーに居る先生にそう言う
私が来てからずっとソファーで寝てくれてるんだよね…
「先生…」
「ん?」
「私がソファーで寝ます」
「もう慣れた」
「でも…」
「黙って寝ろ」
ここまでしてもらってもいいのかな
「ありがとうございます…」
何回ありがとうって言っても全然足りないよ…
次の日アラームの音で起きると先生はもう居なくて
机の上にハンカチで包まれた何かと手紙が置いてあった
" たまには俺も弁当にしてみた
よかったら持ってけ "
綺麗に包まれたお弁当を思わず抱きしめたくなった…
食べる量しか作らないから余らないって言ってたし
これ私のために作ってくれたのかな…
そう思うだけで暖かい気持ちが溢れてくる