BITTER LOVE



「行きたいとこある?」




「えっと…」




「無いならここ行こ!」




そう言う先輩に連れられて見たことないお店に入った




色々売ってる雑貨屋さんで可愛いものがたくさん売ってる…




「うわぁ…」




「元気でた?」




「え…」




「こーゆうの杏ちゃん好きそうだなって思ったんだけど、はずした?」




「いや当たってます…」




「よかったー…」




「先輩…ありがとうございます…私のわがまま付き合ってくれて」




「こんな可愛いわがままなら毎日でも聞くけど?」




「毎日は言いません…」




「はは、残念」




笑いながら先輩とそんな話をしてお店の中をまわる




「わー…これ可愛い…」




くまのキーケースに思わず目を奪われた




これに家の鍵付けたら先生怒るかなって…




気づくとまた先生のこと考えてる




ひと通り回ってお店の外に出ると




「あれ?廉じゃん〜」




「おう」




先輩に男女数名が話しかけてきて




「これからカラオケ行くけど来ない?」




「今日は無理だな」




「え〜なんで〜?来てよ廉〜」




ギャルっぽい女の子が先輩の腕を掴んで甘えるようにそう言ってる




「ごめんな
もう遅いしこれからこの子送ってくとこ」




「え〜どうせ彼女とかじゃないんでしょ?
その子も連れてきていいから〜」




「いや無理だっ…「行きます…」




先輩の言葉を遮ってそう言った





「杏ちゃん…」





「よ〜し決まり〜」





ほんとはカラオケなんて全然行ったことないし苦手…




「いいの?」




先輩が困ったように聞いてくる




「はい…」



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