BITTER LOVE
教室に着くと奈緒が心配そうに駆け寄ってきて事情を聞かれる
話している途中で…
「杏ちゃんっ…!」
城ノ内先輩が教室に来て
「あ…先輩…昨日は…」
ギュッ
「「キャー」」
女の子達の悲鳴が…
「無事でよかった…
あいつら酒飲ましたって言うから杏ちゃんに何か起きてたらって…」
「えっと…」
「ほんとよかった…」
心配してくれた先輩を突き放すこともできず、しばらくクラスの晒しもの状態…
「おーい何してんだ…」
担任の声が聞こえて体が解放された
「やべ…杏ちゃんまたお昼ね?」
先輩はそう言って教室を出ていった
「朝からお熱いね〜?」
奈緒はニヤニヤしてるし
みんなに見られて恥ずかしい…
「智があんな必死になってる城ノ内先輩初めて見たって言ってたよ?愛されてるね〜」
「いや…そんなんじゃないよ…」
愛されてるって…
先輩は私が先生のこと好きだって気づいてるみたいだし、きっと妹みたいに可愛がってくれてるだけで…
「相変わらず鈍感〜」
鈍感…?