クローバー

引き裂かれる運命…

「ハル…。」
「マイ…。」

二人は、ベッドで抱き合っている。

「はぁ…はぁ…。」

二人の吐息。

「別れたくない！」

男が言うと、女は、涙で、

「…私もよ…。」

激しく抱き合う。男は何度も精器を女の中に入れ、女は、甘い声をあげる。
迫り来る別れの寂しさを持ったまま。

「時が止まればいいのに…。」

「愛してるよ、マイ。」
「私もよ…ハル。」

女の左手の薬指にはクローバーの指輪。
…しかし、叶わない恋。


３月

二人は公園にいる。

「マイ…どうか幸せで。」
「ハルキも幸せでいて。」
「１０年後、お互いに幸せになって笑って話せたらいいね。」
「うん。」

抱き合う。
何度も甘いキスを繰り返す。


二人は別れる。