クローバー

時、私は、実家に遥紀さんを連れて行ったよね。パパは、土下座していた遥紀さんの顔がふと見えた時、血相を変えて、頭を踏み付けて、出てけと言い放った。パパは私の妊娠を知るなり、殴った。止めれなくて、ストレスから吐いて、ふらふらだった。それに追い打ちをかけるように礼衣はボコボコにするし。辛かった。今ね、幸せだよ。みんながいるの。茉莉はハルカを本当によくみてくれてる。パパと会えた幸せ。親子だなって。同じ寝顔で、性格も似てる。それに、いとこ達もよくなついて、いいお姉さんしてる。今ベビーラッシュで妹と弟のお嫁さんにもうすぐ赤ちゃんできるし、茉莉はまたお姉さんになるし、ハルカもいきなりお兄さんになるの。今の一日を一つずつ大切にしていくから。パパもママもこれからもいい指導役であってね。茉衣より。」


式は終わり、二次会だ。
遥紀は友人達に、

「またサナを妊娠させたな…。」

遥紀はぎくっ。

「…うん。」
「この幸せ者〜。」

くしゃくしゃにされる。
遥紀に寄り添っている茉衣。

「ダメだよ。私のかわいいパパをいじめちゃ。茉莉が怒るよ。茉莉、パパのこと慕っているから。ね？」

遥紀は、

「茉莉は今はそれどころでないよ。ハルカに郁くんに付きっきりだ。」
「本当だ。かわいい☆あ、そうだ。」

茉衣は思い出し、茉莉ら子供らについている沙衣と真治のもとへ行く。

「真治君、今なら話すチャンスだよ。」「…いいですよ。わからなかったら恥ずかしいですよ。」
「大丈夫。私が付いてるから。いいでしょ？沙衣。」

沙衣は、

「お姉ちゃんが言うことは大丈夫だよ。子供達は私が見てるわ。」
「…でも。」
「愛してるわ、ハニィ☆」

真治は沙衣の言葉に、

「愛してる。」
「勇気出るようにお腹さすって？」

真治は沙衣のお腹をさする。

「ほら、動いてるでしょ？赤ちゃんも応援してるよ。パパ頑張って？って。」
「ありがとう。」

真治は沙衣の額にキスをする。


茉衣は真治を連れて、遥紀のもとへ戻る。

（眩しいくらい整ったイケメン…）

友人らは男でも思う。
茉衣は遥紀に、

「真治君さらって来ちゃった☆」

遥紀は、

「そうだね。たくさん話そうよ。話したい事あるだろ？無礼講は無しだよ。