クローバー
」
ニコッ。
真治は恐る恐る遥紀の友人、米野に、
「…小学校、一緒だよ…ね?」
(イケメン君が喋った。喋っても眩しい…。)
「え?」
米野はびっくり。
「〇〇小学校…だよね?」
「うん、そうだけど…。」
「いつも帰りに、橋の近くの神社で別れたね。小学校の卒業式、私立の男子校へ進むのが決まってて、泣いて、別れを惜しんだ。あの後、引越ししたりして忙しくて、音信不通になってしまったけれど、まさかこんな場所で会えるなんて思っていなかった。見た時に気付いた。大人になって結婚して、子供もいて、妻のお姉さんの結婚式で。秋に、その神社でまつぼっくりやどんぐりを拾ったり、神社の前に流れているきれいな川にいた鯉眺めたりした仲のいい友達に会えるなんて。」
米野は、
「ま…まさか、坪ちゃん…?」
「そうだよ。」
「うそだろ…イケ…整形!?」
「してないって…もししたらみんなから見捨てられますよ。」
「何でそんなにイケメン君なんだ?」
「…自らはそう思ってないよ。自画自賛してたら気持ち悪い。」
茉衣は、
「沙衣は真治君大好きだよ。」
「ナンパするのも大変だったのですから。信じないし、軽い人と言葉ぶつけられて、毎回粘って、やっと信じてもらって…。1年くらいかかるナンパもきつかったですよ。家に帰れば、また避けられた…と落ち込んで。デートを誘う説得もなかなか聞いてくれなくて、男子校育ちでそれまで好きになったことがなく、ナンパしたことのなかった私には挑戦ですよ。」
茉衣は、
「…ごめんね 。沙衣をそうさせたのは私。私が妊娠してしまったから弟から縛られてきつく聞かされていたから。」
「大丈夫ですよ。すぐにころっと来る尻軽女より、拒んだほうが今は良かった。純粋なところがかわいいんですよ。ほら、子供達を優しく見てる。お腹きっと重い。よく言ってますよ。お腹重くて、歩くのえらいけど幸せな重さだからいくら重くてもいいの。って、その純粋な笑顔に癒される。出会って結婚して良かった。」
茉衣は、
「ふふふ。かわいい妹。」
真治は米野と話している。
「元気そうでよかった。僕は独身で、高校時代、サナ、いや、茉衣ちゃんが好きだったよ。でも、いくらアピールしても遥紀にかなわなくて、だってラブラブなのわか
ニコッ。
真治は恐る恐る遥紀の友人、米野に、
「…小学校、一緒だよ…ね?」
(イケメン君が喋った。喋っても眩しい…。)
「え?」
米野はびっくり。
「〇〇小学校…だよね?」
「うん、そうだけど…。」
「いつも帰りに、橋の近くの神社で別れたね。小学校の卒業式、私立の男子校へ進むのが決まってて、泣いて、別れを惜しんだ。あの後、引越ししたりして忙しくて、音信不通になってしまったけれど、まさかこんな場所で会えるなんて思っていなかった。見た時に気付いた。大人になって結婚して、子供もいて、妻のお姉さんの結婚式で。秋に、その神社でまつぼっくりやどんぐりを拾ったり、神社の前に流れているきれいな川にいた鯉眺めたりした仲のいい友達に会えるなんて。」
米野は、
「ま…まさか、坪ちゃん…?」
「そうだよ。」
「うそだろ…イケ…整形!?」
「してないって…もししたらみんなから見捨てられますよ。」
「何でそんなにイケメン君なんだ?」
「…自らはそう思ってないよ。自画自賛してたら気持ち悪い。」
茉衣は、
「沙衣は真治君大好きだよ。」
「ナンパするのも大変だったのですから。信じないし、軽い人と言葉ぶつけられて、毎回粘って、やっと信じてもらって…。1年くらいかかるナンパもきつかったですよ。家に帰れば、また避けられた…と落ち込んで。デートを誘う説得もなかなか聞いてくれなくて、男子校育ちでそれまで好きになったことがなく、ナンパしたことのなかった私には挑戦ですよ。」
茉衣は、
「…ごめんね 。沙衣をそうさせたのは私。私が妊娠してしまったから弟から縛られてきつく聞かされていたから。」
「大丈夫ですよ。すぐにころっと来る尻軽女より、拒んだほうが今は良かった。純粋なところがかわいいんですよ。ほら、子供達を優しく見てる。お腹きっと重い。よく言ってますよ。お腹重くて、歩くのえらいけど幸せな重さだからいくら重くてもいいの。って、その純粋な笑顔に癒される。出会って結婚して良かった。」
茉衣は、
「ふふふ。かわいい妹。」
真治は米野と話している。
「元気そうでよかった。僕は独身で、高校時代、サナ、いや、茉衣ちゃんが好きだったよ。でも、いくらアピールしても遥紀にかなわなくて、だってラブラブなのわか