クローバー
、
「あそこは今でも大事な場所だよ。茉莉と話遥紀を繋いだ場所。お腹の中の茉莉と少しでも長くいれた。抱いてくれた。私カラダから、間接的だったけど。お腹の中にいた茉莉にとって父親の温もりを知ってきっと幸せだったんじゃないかなぁと思う。それに、少しでも抱いてくれてありがとうと思える。」
「…茉衣。大きくされたら困るかも知れないけど私は誇ってる。」
ちゅっ。
「ほら、元気出して?」
お腹すりすり。
「この中に命がいるんだよ。パパに早く会いたいな、ってね。私には遥紀しかいないから。ね?」
「茉衣。」
きゅっ。
茉衣はお腹に語りかけるように、
「ほら、パパが抱いてくれてる。」
次の日、遥紀は、
「茉衣、行ってきます。オレも茉衣といれたあの場所。誇りだから。」
抱き寄せる。
だんだんと茉衣のお腹は大きくなる。よく行く買い物。乳母車は茉衣でも引けるので引いている。
「ねえ、裏庭いつだっけ?…あさって。」
茉莉は、
「裏庭って?」
「企画だよ。パパとママが行ってた高校。」
「へぇ、パパって高校生の時どうだったの?」
茉衣は、
「とにかく優しい人。かっこよくて、どうかなぁ、体中から惚れ薬が漂ってる感じかな?」
「…どういう事だ?」
「魅力的なパパに恋しちゃった。」
「そういうママこそ、かわいすぎ。知ってる?ママを好きな人たくさんいたこと。別れたらよろしく!ってよく言われた。」
「…なんて事。」
「ママの事好きだよ。これだけは言える。」
茉衣は赤くなる。
遥紀は笑って、
「久しぶりだね照れるなんて。」
「だって…。」
「そこがかわいい。」
すると携帯が。
茉衣は出る。真治からだ。
「もしもし、真治君どうしたの?」
「沙衣が入院しました。陣痛が来てるみたいです。」
「え?」
「郁が心配そうに見てます。」
声が聞こえる。
「パパ、ママ大丈夫なの?ねぇ?」
「大丈夫だよ。」
茉衣は、
「今から行くね。」
「わかりました。」
「さぁちゃんか。」
「うん。陣痛来てるみたい。」
「行こう。」
病院、
茉衣と遥紀と茉莉(ハルカ)は駆け付ける。
お互いの両親が来ている。茉衣達は真治の両
「あそこは今でも大事な場所だよ。茉莉と話遥紀を繋いだ場所。お腹の中の茉莉と少しでも長くいれた。抱いてくれた。私カラダから、間接的だったけど。お腹の中にいた茉莉にとって父親の温もりを知ってきっと幸せだったんじゃないかなぁと思う。それに、少しでも抱いてくれてありがとうと思える。」
「…茉衣。大きくされたら困るかも知れないけど私は誇ってる。」
ちゅっ。
「ほら、元気出して?」
お腹すりすり。
「この中に命がいるんだよ。パパに早く会いたいな、ってね。私には遥紀しかいないから。ね?」
「茉衣。」
きゅっ。
茉衣はお腹に語りかけるように、
「ほら、パパが抱いてくれてる。」
次の日、遥紀は、
「茉衣、行ってきます。オレも茉衣といれたあの場所。誇りだから。」
抱き寄せる。
だんだんと茉衣のお腹は大きくなる。よく行く買い物。乳母車は茉衣でも引けるので引いている。
「ねえ、裏庭いつだっけ?…あさって。」
茉莉は、
「裏庭って?」
「企画だよ。パパとママが行ってた高校。」
「へぇ、パパって高校生の時どうだったの?」
茉衣は、
「とにかく優しい人。かっこよくて、どうかなぁ、体中から惚れ薬が漂ってる感じかな?」
「…どういう事だ?」
「魅力的なパパに恋しちゃった。」
「そういうママこそ、かわいすぎ。知ってる?ママを好きな人たくさんいたこと。別れたらよろしく!ってよく言われた。」
「…なんて事。」
「ママの事好きだよ。これだけは言える。」
茉衣は赤くなる。
遥紀は笑って、
「久しぶりだね照れるなんて。」
「だって…。」
「そこがかわいい。」
すると携帯が。
茉衣は出る。真治からだ。
「もしもし、真治君どうしたの?」
「沙衣が入院しました。陣痛が来てるみたいです。」
「え?」
「郁が心配そうに見てます。」
声が聞こえる。
「パパ、ママ大丈夫なの?ねぇ?」
「大丈夫だよ。」
茉衣は、
「今から行くね。」
「わかりました。」
「さぁちゃんか。」
「うん。陣痛来てるみたい。」
「行こう。」
病院、
茉衣と遥紀と茉莉(ハルカ)は駆け付ける。
お互いの両親が来ている。茉衣達は真治の両