クローバー
あげて?」
「はい。」
「パパ何話してたの?」
不思議がる郁。真治はにっこり、
「何でもない話。気にしないでいいんだよ。」
「あのね、ぼく、お姉ちゃん大好きだよ。」
「…え?」
「へへ、楽しかった。」
「…。」
郁は産まれた赤ちゃんと初対面する。
「かわいい☆」
沙衣は喜ぶ。
「おさるさんみたいだね。」
「…おさるさんはひどいなぁ。かわいいかわいい女の子なのに。」
沙衣が言うと、
「かわいいよ。ママ、ありがとう。」
沙衣は郁をぎゅ〜っと抱いて、
「ありがとうなんて言ってくれるの?」
「だってかわいいもん!」
「嬉しい☆」
沙衣は言う。郁は、
「ママ、大丈夫なの?痛そうだったの…。」
「大丈夫よ。パパがいてくれたから。生まれる瞬間が感動するの。泣いてしまうんだよ。」
「ママが泣くの?」
「ママだって弱いのよ。」
郁は、
「ママによしよししてあげるね。よしよし。」
「郁大好き!」
夕方、茉衣達は沙衣の元へ。
「きゃあ〜かわいい☆」
茉衣は喜ぶ。
「お姉ちゃん…騒ぎすぎだよ。赤ちゃんびっくりしちゃう。」
郁は茉莉になついている。
「お姉ちゃん、抱いて?」
茉莉は、
「いいよ。」
ぎゅ〜っと抱き寄せる。
「…。」
真治はやはり不安。
「産まれたてのいも〜とはおさるさんみたい。」
「ふふふ、ハルカもそうだった。カオがまんまるでね。でもね、郁もお姉ちゃんもおさるさんみたいな時があったのよ。」
「え〜ぼくも?」
「違う方が不思議。」
「ぼくもおさるさん?」
茉莉は赤ちゃんを抱かせてもらう。やはりハルカを抱いているので抱くのはうまい。
高校へ取材の日になる遥紀は浮かない。
「…。」
知っているのに場所を聞く。学生は、
「裏庭だよね。恋人達はどうなったかわからないけれど、でもきれいな話だよね。彼が彼女を庭に座らせて愛を語って、涙の彼女を優しく抱いて、愛の言葉を彼女に捧げたって純愛の話。そんな美しい告白して欲しいなぁ。」
「だよねぇ。」
(あの時は、茉衣を離したくなかった…いくら後悔しても消えない、妊娠してた茉衣を捨てた事…きれいごとじゃない
「はい。」
「パパ何話してたの?」
不思議がる郁。真治はにっこり、
「何でもない話。気にしないでいいんだよ。」
「あのね、ぼく、お姉ちゃん大好きだよ。」
「…え?」
「へへ、楽しかった。」
「…。」
郁は産まれた赤ちゃんと初対面する。
「かわいい☆」
沙衣は喜ぶ。
「おさるさんみたいだね。」
「…おさるさんはひどいなぁ。かわいいかわいい女の子なのに。」
沙衣が言うと、
「かわいいよ。ママ、ありがとう。」
沙衣は郁をぎゅ〜っと抱いて、
「ありがとうなんて言ってくれるの?」
「だってかわいいもん!」
「嬉しい☆」
沙衣は言う。郁は、
「ママ、大丈夫なの?痛そうだったの…。」
「大丈夫よ。パパがいてくれたから。生まれる瞬間が感動するの。泣いてしまうんだよ。」
「ママが泣くの?」
「ママだって弱いのよ。」
郁は、
「ママによしよししてあげるね。よしよし。」
「郁大好き!」
夕方、茉衣達は沙衣の元へ。
「きゃあ〜かわいい☆」
茉衣は喜ぶ。
「お姉ちゃん…騒ぎすぎだよ。赤ちゃんびっくりしちゃう。」
郁は茉莉になついている。
「お姉ちゃん、抱いて?」
茉莉は、
「いいよ。」
ぎゅ〜っと抱き寄せる。
「…。」
真治はやはり不安。
「産まれたてのいも〜とはおさるさんみたい。」
「ふふふ、ハルカもそうだった。カオがまんまるでね。でもね、郁もお姉ちゃんもおさるさんみたいな時があったのよ。」
「え〜ぼくも?」
「違う方が不思議。」
「ぼくもおさるさん?」
茉莉は赤ちゃんを抱かせてもらう。やはりハルカを抱いているので抱くのはうまい。
高校へ取材の日になる遥紀は浮かない。
「…。」
知っているのに場所を聞く。学生は、
「裏庭だよね。恋人達はどうなったかわからないけれど、でもきれいな話だよね。彼が彼女を庭に座らせて愛を語って、涙の彼女を優しく抱いて、愛の言葉を彼女に捧げたって純愛の話。そんな美しい告白して欲しいなぁ。」
「だよねぇ。」
(あの時は、茉衣を離したくなかった…いくら後悔しても消えない、妊娠してた茉衣を捨てた事…きれいごとじゃない