クローバー

友人は言うと女性スタッフは。

「あの人が奥さん！？…きれいな人。」

恩師は、

「お、久しぶりだね。」

茉衣は、

「末松先生、お久しぶりです。」

遥紀は、

「何で…？」
「来ちゃった。ダメ？」
「…ダメじゃないけど横にいる人が…。」

真治は、

「妻の出産の為休暇中ですよ。ずっと側にいるのも大変なんですよ。郁もぐずりますし。ですからお義姉さんの為にここに来たわけです。」
「…。」
「ここは大切な場所だよ。辛い？ここはハルと私を繋いだ場所。すごく幸せで、みんなに誇れる。二人きりになるといつも優しく抱いてくれた。私は忘れたくない。遥紀と少しでも長くいたかった。」
「え…。」

生徒はびっくり。

「１３年前と変わらない。色あせない遥紀との大切な思い出だよ。」

恩師は、

「彼女は強いみたいだね。トラウマのままなんて悲しいよ。それに奥さんオメデタ？」
「はい…。」
「年子になる訳だな。」
「…。」
「パパ、ほら、抱いてあげて？」

茉衣に言われた遥紀はハルカを抱く。にっこり笑うハルカ。

「か…かわいい。」

女性スタッフは言う。
茉衣は恩師に、

「小学生の娘もいます。…ここが誇りなのも、少しでも娘を抱いてくれたから。お腹の中にいたから直接的ではないけれど優しく抱いてくれた。それが私の自慢です。」

恩師は、

「娘さんは学校だね。」

茉衣は、

「写真ならあります。」

家でくつろいでいる写真。

「わぁ…この子父親似だね。そっくりだ。」
「はい。今、こうしていられることが幸せです。大切な人がいて、娘がいて、息子がいて、お腹の中に赤ちゃんがいて。遥紀は子煩悩です。…１１年間娘の存在を知らなかったのに知った時涙を流して、会いたいと言ってくれた。真実の涙。眠っている娘を触れては泣いてた。同じカオ。息子が生まれて、いろいろと学んでいて、子育てブックを読んでいる姿を見たら、この人のために子供を生んでよかったと幸せになる。パパとして申し分ないの。」
「茉衣…。」
「ふふふ、アツアツですねぇ。」

真治は言う。

遥紀は、
「真治君こそ人の事言えないくせに。」
「ですよ。かわいい嫁です。嫁にとってお姉さんは大切ですから。お姉さんとこ行