クローバー
いから破棄して。って言ってますけど、今でもこの5つの写真を見ると欲情する。かわいくてしかたない。郁も、倫も、沙衣と二人の大切な命。私は、それを望みました。お義兄さんやお義姉さん、礼衣君や聖華ちゃん。そして、実の兄弟。みんな大切な宝物ですから。」
「…真治君に会えてよかった。」


二人は戻る。

「何話してたの?」

尋ねる沙衣。真治は沙衣を撫でて、

「男だけの話。そんなかわいいカオで見つめられたらまた子供欲しくなっちゃう。」

郁は、

「弟欲しいなぁ。」

と言う。

「ははは、ママを少し休ませないとママが疲れるだろ?」

沙衣は、

「すぐにでもいいわ。あなたの子供なら幸せ。郁と倫に兄弟ができるのよ。これ程のものはないわ。」
「そうだね。沙衣はかわいいなぁ。」

真治は倫を抱く。沙衣は郁を抱いて。

「私はあなたと結婚できて幸せ。」


遥紀と茉衣家族と真治と沙衣家族で買い物。茉莉と郁は仲良く手を繋いでいる。茉衣と沙衣は笑う。少し不安げな父親二人。姉妹は仲が良く。にこにこしている。それは遥紀にとっても真治にとってもほほえましい事。

「ねぇ真治、何食べたい?」
「う〜ん、」

真治は沙衣に囁く。

「沙衣が食べたい。」

沙衣は、

「臭〜い。」
「何言ったの?」

茉衣が言うと、遥紀はこそこそ。

「沙衣が食べたい。とか言ったんじゃない?」
「う…臭い。」

茉衣は言う。

「臭かったですかね?」
「臭い!」

4人は笑う。
郁は茉莉に

「パパとママ、何て言てったのかなぁ?」
「う〜ん。何かなぁ。」
「ねぇ、お姉ちゃん、甘えていい?」
「いいよ。」

ぎゅっ。

抱き着く。

(意識すればダークホースになりける…。)
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