クローバー
するはず。」
「してますよ。有給休暇使って、ラジオ局から出て来たお義兄さんの写真を撮りました。実物のがそっくりで、やはり父親としか思えなかった。そっと後をつけてみると、切ない表情で話してたのはお義姉さんの事でした。」
「遥紀そろそろ恋人作れよ。みんなヤキモキしてるぞ。元カノの事を忘れないで未練タラタラで、一生を棒に振る気か、元カノもそんなの望んでいないはず。」
遥紀は、
「…ムリなんだ。オレのココロにはいつも茉衣がいる。忘れようとしても茉衣の笑顔が浮かんで来る。…カラダが求めてる。」
「だったら別れるなよ。」
「お互い好きだった。でも父親に暴力振るわれる茉衣なんて見てられなかった!…辛かった。庇っても殴られて、傷だらけの茉衣を見たんだ。次の日、顔に絆創膏貼って、オレのせいで傷ついた。抱いた。お互い求めて、少しでも長くいたくて、温めていたくて、何度も関係を持った。」
「…別れるの知ってて寝たのか?」
「好きなんだ!このまま時を終えて死んでもいい。…望みが叶うなら会いたい。…結婚したかった。子供に囲まれて、笑い会いたかった。なのに…10年経って、幸せになってお互い笑えたらいいねって…今でも好きなんだ、茉衣しかいない!!茉衣との子供しか愛せない。」
木陰。真治は、
「…子供ならいるよ。やっぱりあの人が父親。お義姉さんの相手。…お互い好きだから、お義姉さんは茉莉ちゃん溺愛して溺れてる。やはり茉莉ちゃんの出生を知らない。」
「見ていたんだね。茉衣がいない11年間は荒れていて、茉衣を考えない日なんてなかった。再会して、茉衣は別の男のものになって、考えたくなかったけど寝て、茉莉が産まれたと思ってた。しかし茉莉が実の娘だと知ることになる父親の証拠を見てしまった。茉莉のはめている指輪は別れる前に茉衣にプレゼントしたもの。巾着袋に入っていて、茉莉も中身は知らなかったけれど、落ちたはずみに見えた時、血が繋がりに気付いて、思わず抱いてしまった。かわいい、かわいい。ただ謝って、涙をばれたくなくて走り去った。帰っても真っ白になって、ただ涙が溢れて、枯れるまで泣いた。茉衣は黙っていたけれど何で気付いてやれなかったのかって。茉衣はひとりぼっちで産んで、育てた。茉衣を探して、追求して、ムリヤリ茉衣を抱いても言わなかった。それは茉衣が想っていた
「してますよ。有給休暇使って、ラジオ局から出て来たお義兄さんの写真を撮りました。実物のがそっくりで、やはり父親としか思えなかった。そっと後をつけてみると、切ない表情で話してたのはお義姉さんの事でした。」
「遥紀そろそろ恋人作れよ。みんなヤキモキしてるぞ。元カノの事を忘れないで未練タラタラで、一生を棒に振る気か、元カノもそんなの望んでいないはず。」
遥紀は、
「…ムリなんだ。オレのココロにはいつも茉衣がいる。忘れようとしても茉衣の笑顔が浮かんで来る。…カラダが求めてる。」
「だったら別れるなよ。」
「お互い好きだった。でも父親に暴力振るわれる茉衣なんて見てられなかった!…辛かった。庇っても殴られて、傷だらけの茉衣を見たんだ。次の日、顔に絆創膏貼って、オレのせいで傷ついた。抱いた。お互い求めて、少しでも長くいたくて、温めていたくて、何度も関係を持った。」
「…別れるの知ってて寝たのか?」
「好きなんだ!このまま時を終えて死んでもいい。…望みが叶うなら会いたい。…結婚したかった。子供に囲まれて、笑い会いたかった。なのに…10年経って、幸せになってお互い笑えたらいいねって…今でも好きなんだ、茉衣しかいない!!茉衣との子供しか愛せない。」
木陰。真治は、
「…子供ならいるよ。やっぱりあの人が父親。お義姉さんの相手。…お互い好きだから、お義姉さんは茉莉ちゃん溺愛して溺れてる。やはり茉莉ちゃんの出生を知らない。」
「見ていたんだね。茉衣がいない11年間は荒れていて、茉衣を考えない日なんてなかった。再会して、茉衣は別の男のものになって、考えたくなかったけど寝て、茉莉が産まれたと思ってた。しかし茉莉が実の娘だと知ることになる父親の証拠を見てしまった。茉莉のはめている指輪は別れる前に茉衣にプレゼントしたもの。巾着袋に入っていて、茉莉も中身は知らなかったけれど、落ちたはずみに見えた時、血が繋がりに気付いて、思わず抱いてしまった。かわいい、かわいい。ただ謝って、涙をばれたくなくて走り去った。帰っても真っ白になって、ただ涙が溢れて、枯れるまで泣いた。茉衣は黙っていたけれど何で気付いてやれなかったのかって。茉衣はひとりぼっちで産んで、育てた。茉衣を探して、追求して、ムリヤリ茉衣を抱いても言わなかった。それは茉衣が想っていた