クローバー
から。娘に会って抱きたい。」
「しばらく経って茉衣が真実を話して、一緒に住んで、茉莉に何でいなくなったの?と言われた時は辛かった。愛しい。住む程に茉莉への遺伝が見えてきて、ただただ茉衣に感謝するばかりだった。茉莉が倒れて、茉衣のお腹にハルカを身篭った。安静させるために茉衣を家に運んで寝かした。起きて混乱していた茉衣と話して、その日から茉莉が帰って来るまで一緒にお風呂に入った。じっくり見てみるとお腹に年輪のような線がついていた。わかってる。それは茉莉の時にできた事。茉衣は笑ってた。茉衣にも茉莉にもハルカにもこれから生まれる子供にもできるだけの事をしたい。」
真治は、
「ふふふ、お義兄さんのキモチ聞けてよかった。いい人でよかった。」
「…いい人じゃないよ。茉莉を身篭った茉衣を捨てたのは事実。最低な父親だ。」
「お義姉さんが妊娠を知らせなかったのはキモチが残っていたから。」
「優しさでも何でもない。別れたのは悪いけど教えて欲しかった。妊娠を知っていたら…。」
「逃げました?」
「きちんとお義父さんに謝りたかった。気付いてすぐに生まれていたとしても、生活力がなく貧乏になっても父親から逃げて、守りたかった。ハルカを見て思う。かわいい。親バカ。茉莉が赤ちゃんの頃に愛情をたくさん注ぎたかった。泣いたり、笑ったり、怒ったり、その時にいてやれなかった事が後悔してる。茉衣もどれだけ助けてあげれただろうとか、愛したかったキモチがある。…罪は消えない。わかってる。でも、茉莉がかわいいんだ。愛情を注いでも前の寂しさは消えない。茉莉にパパキライとか臭いとか言われる年がいずれ来ると思ったら辛い。反抗されるなんて…。」
「…大丈夫ですよ。茉莉ちゃんはそうならないと思います。お義姉さんが防ぎにかかる。」
「…。」
「お義兄さんは茉莉ちゃんの父親なんです。」
「ありがとう。」
家に帰る遥紀。
「おかえりなさい。」
茉莉と茉衣が来る。遥紀は茉莉を抱く。
「どうしたのパパ?」
「茉莉を抱きたくなった。」
やはり親子。茉莉は落ち着く。
茉衣は、
「何かあったの?」
遥紀に聞く。
「…茉莉にとっていい父親なのかと不安になってきたんだ。」
茉衣は遥紀にキス。
「茉莉にとって遥紀はパパなの。気にしないで
「しばらく経って茉衣が真実を話して、一緒に住んで、茉莉に何でいなくなったの?と言われた時は辛かった。愛しい。住む程に茉莉への遺伝が見えてきて、ただただ茉衣に感謝するばかりだった。茉莉が倒れて、茉衣のお腹にハルカを身篭った。安静させるために茉衣を家に運んで寝かした。起きて混乱していた茉衣と話して、その日から茉莉が帰って来るまで一緒にお風呂に入った。じっくり見てみるとお腹に年輪のような線がついていた。わかってる。それは茉莉の時にできた事。茉衣は笑ってた。茉衣にも茉莉にもハルカにもこれから生まれる子供にもできるだけの事をしたい。」
真治は、
「ふふふ、お義兄さんのキモチ聞けてよかった。いい人でよかった。」
「…いい人じゃないよ。茉莉を身篭った茉衣を捨てたのは事実。最低な父親だ。」
「お義姉さんが妊娠を知らせなかったのはキモチが残っていたから。」
「優しさでも何でもない。別れたのは悪いけど教えて欲しかった。妊娠を知っていたら…。」
「逃げました?」
「きちんとお義父さんに謝りたかった。気付いてすぐに生まれていたとしても、生活力がなく貧乏になっても父親から逃げて、守りたかった。ハルカを見て思う。かわいい。親バカ。茉莉が赤ちゃんの頃に愛情をたくさん注ぎたかった。泣いたり、笑ったり、怒ったり、その時にいてやれなかった事が後悔してる。茉衣もどれだけ助けてあげれただろうとか、愛したかったキモチがある。…罪は消えない。わかってる。でも、茉莉がかわいいんだ。愛情を注いでも前の寂しさは消えない。茉莉にパパキライとか臭いとか言われる年がいずれ来ると思ったら辛い。反抗されるなんて…。」
「…大丈夫ですよ。茉莉ちゃんはそうならないと思います。お義姉さんが防ぎにかかる。」
「…。」
「お義兄さんは茉莉ちゃんの父親なんです。」
「ありがとう。」
家に帰る遥紀。
「おかえりなさい。」
茉莉と茉衣が来る。遥紀は茉莉を抱く。
「どうしたのパパ?」
「茉莉を抱きたくなった。」
やはり親子。茉莉は落ち着く。
茉衣は、
「何かあったの?」
遥紀に聞く。
「…茉莉にとっていい父親なのかと不安になってきたんだ。」
茉衣は遥紀にキス。
「茉莉にとって遥紀はパパなの。気にしないで