クローバー
いだろう。これから仲良くね。のサイン。」

大和はキスにきゃあきゃあ喜んでいる。

「ほら、喜んでる。ご満悦だ。」
「…あのねぇ。まだ殴らないだけよしとしてよ。子供の前じゃ殴れないだろ?」
「え?」

礼衣は遥紀に近づき、耳打ちして、

「あなたを認めるから。そのかわりうちの姉さん泣かせたら殴るでは済まないよ。あなたがお義兄さんだと認めるから。だから仲良くいていい?」

遥紀は礼衣を抱いて、

「いいよ。幸せだ。これ以上のものはない。」

茉衣は、

「何?」

と言う。

「男だけの約束。ねぇお義兄さん☆」

茉衣は、

「お義兄さんって言ってくれた。」

涙。

「子供の前で泣かないで。ハルカが甘えてるよ。」
「ハルカ。」

きゅっ。

ハルカはにこっ。

「ごはんできたわよ。」

母は言う。

「よく眠ってたね。あまりにもきれいだったから写真撮っちゃった☆だってハルカかわいいのよ。幸せそうで。やっぱり母親にも抱いて欲しいわよ。あ〜あ、キスしたのなら撮っておきたかったなぁ。羨ましい。」
「ママ…。」
「冷めないうちに食べてね。」
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