クローバー
宿ったその時から愛しくて。母親になった。新学期にみんなに話して、一緒に服を買いに行った事。入籍して、苗字が変わって、ソファーで毎日優しく抱いてくれた事。お腹がだんだん大きくなって、優しく撫でてくれて、動いた時、動いた。と感動してくれた時、無邪気に父親になる事を喜んでいた。」
「そりゃ嬉しいだろ。」
「実感する父親という意識。何度も撫でてくれた。産休に入って、お帰りのキスをして、あ〜んして?とじゃれ合ったり。」
「お…おい…それは恥ずかしい。」
(へえ〜、あ〜んか。有り得るけど考えるとびっくり。)
じろ〜。
「し、しないのか?」
「無かったです。娘の前ではできません。」
「あ、そうか…既に女の子がいたんだったな。」
「いいじゃん、あれは新婚でしかできないし。」
「…そうだな。」
「照れてるの?平気だったくせして。」
「…。」
「嬉しい事は重なってもいいですね。」
沙衣の家。郁はやはり茉莉のところへ。ハルカを抱いている茉莉。郁も甘える。
「お姉ちゃん。会えなくて寂しかった。」
「郁は幼稚園どう?楽しいよ。」
「うん。」
にこっ。
「あのね、年長さんになったんだよ。」
1年前の郁の入園式日。真治は一人でいる。
奥様方は真治を見るなり。
(きゃっ、カッコイイ…。)
的になっている真治。真治は気付いていない。
保母さんにも、
(あの方、誰のパパ!?)
みんな目がハート。
「王子様だわ…。」
そこへ、
「真治、ごめん。」
身重な沙衣が来る。
「ごめんなさい、お腹の子供がよく蹴っちゃうから…。」
「いいよ。」
真治は沙衣のお腹をなでなで。沙衣は、
「もう…真治ったら。あんまりくっついたら恥ずかしい。沙衣があまりにかわいいから。」
「…。」
奥様方。
「王子様だわ…。妊婦の奥さんをエスコートしてるし。いいなぁ。うちとは大違い。」
「は?」
旦那は言う。
「あれはムリだって…きれいすぎる夫婦。」
保母さんは見入っていた。
「…カッコイイ人。キレイすぎる…。…あのお母さんは…確か。」
保母さんに想いを寄せる保父さんは、
「ひかりさん…。」
奥様方の真治の人気はすごいもの。
「そりゃ嬉しいだろ。」
「実感する父親という意識。何度も撫でてくれた。産休に入って、お帰りのキスをして、あ〜んして?とじゃれ合ったり。」
「お…おい…それは恥ずかしい。」
(へえ〜、あ〜んか。有り得るけど考えるとびっくり。)
じろ〜。
「し、しないのか?」
「無かったです。娘の前ではできません。」
「あ、そうか…既に女の子がいたんだったな。」
「いいじゃん、あれは新婚でしかできないし。」
「…そうだな。」
「照れてるの?平気だったくせして。」
「…。」
「嬉しい事は重なってもいいですね。」
沙衣の家。郁はやはり茉莉のところへ。ハルカを抱いている茉莉。郁も甘える。
「お姉ちゃん。会えなくて寂しかった。」
「郁は幼稚園どう?楽しいよ。」
「うん。」
にこっ。
「あのね、年長さんになったんだよ。」
1年前の郁の入園式日。真治は一人でいる。
奥様方は真治を見るなり。
(きゃっ、カッコイイ…。)
的になっている真治。真治は気付いていない。
保母さんにも、
(あの方、誰のパパ!?)
みんな目がハート。
「王子様だわ…。」
そこへ、
「真治、ごめん。」
身重な沙衣が来る。
「ごめんなさい、お腹の子供がよく蹴っちゃうから…。」
「いいよ。」
真治は沙衣のお腹をなでなで。沙衣は、
「もう…真治ったら。あんまりくっついたら恥ずかしい。沙衣があまりにかわいいから。」
「…。」
奥様方。
「王子様だわ…。妊婦の奥さんをエスコートしてるし。いいなぁ。うちとは大違い。」
「は?」
旦那は言う。
「あれはムリだって…きれいすぎる夫婦。」
保母さんは見入っていた。
「…カッコイイ人。キレイすぎる…。…あのお母さんは…確か。」
保母さんに想いを寄せる保父さんは、
「ひかりさん…。」
奥様方の真治の人気はすごいもの。