クローバー
んはもちろん奥様の命まで失いかねません。ここは奥様の体を気遣って下さい。」
「…はい。」


茉衣は眠っている。
遥紀は茉衣に何度もキスをする。

「子供、嬉しい。…茉衣、愛してる。」


茉衣は目覚める。

「…茉莉!?」

自宅にいる。
遥紀はベッドにもたれかかり眠っている。

「遥紀…?何で部屋にいるの?」

遥紀は目覚める。

「茉衣、おはよう。」

にこっ。

「遥紀、茉莉は!?」

遥紀は茉衣を抱き寄せ、キス、

「安静にしてるんだ。茉衣は疲れてる。」
「ダメ、できない!」

遥紀は、

「茉衣のお腹には赤ちゃんがいる。しかし、疲労で流産しかかっている。…赤ちゃんを犠牲にできない。茉莉の為に元気な赤ちゃん産もう?びっくりさそうよ。」
「赤…ちゃん?」

お腹をさする。
遥紀は、

「そうだよ。」

にこっ、
囁く。

「オレは茉衣の子供を望む。」
「…遥紀。」
「茉莉びっくりして起きたりして。ママ、本当に〜!?ってね。茉莉は茉衣の妊娠を望んでた。信じよう?」
「はい。」
「なあ茉衣、お風呂一緒に入って二人で話し合おうか。茉莉の事ばかりでたまには二人でいたい。」
「はい。」


二人はお風呂に入る。
遥紀は茉衣を抱いている。

「あ…遥紀。」
「嬉しいよ。オレの子供。今度は一人にしたりしない。親にはきちんと話そう?茉莉の指輪、同じものじゃなくて似たものでもいいから探して結婚指輪にしよう。三人でお揃い。はい。茉衣。愛してる。」
「私も。」

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