クローバー
次の日、
病室に向かう遥紀と茉莉、
茉衣はにこっと、

「昨日はどうだった?仲良くしてた?」

茉莉は、

「パパと一緒に料理作ったよ。」
「エライ!いいなぁパパの料理食べれるなんて。」
「へへ、おいしかった。」

遥紀は、

「茉衣、体調はどう?」
「いいよ。こんなかわいい子見たら元気になっちゃう。」

茉莉は、

「名前どうするの?」

と聞く。

「茉莉はママからとっちゃったから男の子は遥紀からとりたいな。だって遥紀からとったら父親が誰かわかってしまうから茉莉の時、つけられなかった…。」

遥紀は、

「いいよ。茉衣が決めた名前なら、かわいい。」
「遥紀も決めて?遥紀に決めてもらえるなんて幸せだよ。」
「う〜ん…。オレの名前から?…ハル…ハルカなんてどうかな?」

茉衣は、

「ハルカ…いい名前。」

茉莉は赤ちゃんに夢中。
茉衣はくすくす笑い、

「茉莉がお姉さんしてる。」

遥紀もにっこり、

「そうだね。」

そこへ、遥紀の両親と兄の家族が来る。

「お義父さま、お義母さま…。」

遥紀は、

「ここは狭いからデイルームに行こう。」

と言う。


眠っている赤ちゃん。
父は、

「おめでとう茉衣ちゅん。体調は大丈夫?」

気遣う。
茉衣は、

「はい。ありがとうございます。遥紀さんの赤ちゃん産めるなんて幸せです。やっと会えた…なんて。遥紀さんと茉莉がいて心強かったです。」

母が、

「かわいい男の子だね。」

に茉衣は微笑み、

「茉莉が産まれた時とそっくりで、やはり兄弟なのね。って実感しました。こうして、新しい命を授かって、茉莉がこんなに可愛がってるのと、遥紀さんが優しい言葉をかけてくれるのが幸せです。」

兄嫁は、

「名前は決まったの?」
と聞く。
遥紀は、
「ハルカくんだ。さっき話し合った。」

麻紀が、

「赤ちゃん赤ちゃん。」

茉莉は麻紀を抱いて、

「ほら、いるよ。かわいいでしょ?私の弟。」
「か.わ.い.い☆おねんねしてるの?」
「うん。」

遥紀はハルカを父と母に抱かせる。
小さくて、眠っていてもぴくぴく動く手に顔がほころぶ。


月曜日、遥紀は
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