クローバー
「涙。父親としての責任、その日から三田君、いえ、私は娘をつけて居場所を探した。学区さえわかれば小学校がわかる。」

「そして、見つけた。ランドセルを背負った娘が彼女に抱きかかった。私は、銀行でお金を少しでも多くおろし、封筒に詰めた。そして、朝、彼女の家に行った。彼女は娘を送り出す。それを見て、私は、ベルを鳴らした。彼女は出てくる。彼女は驚く。私は靴箱にお金の入った封筒をそっと置いて、どういう事だ、何故10才の娘がいる!父親は誰だ!!彼女は、…そんなの言えますか。あの子の父親とは別れたの。それでいいじゃない ハ…おっと、危ない、本名が…。あなたに言う事じゃないとごまかす。犯罪すれすれで彼女に迫り、…もういい、と去った。」

「2月の最初の公開、私は、こっそりメッセージを送った。14日になる刻、別れた公園で待ってると。約束の時刻、彼女は公園に来た。娘は寝かせて、一人で来た。真実を言ってほしい。頭が真っ白で覚えていないけれど、そのような事を言ったと思う。彼女は、涙で、あのコはあなたの娘です。と答えた。私は彼女を抱き寄せる。娘と会いたい。そのまま娘の眠る家へ。」

「すやすや眠る娘。私はそっと触れてみた。…ん。ぴくりと動く。愛しい。この子を守りたい。私は添い寝して眠った。」

「朝、娘は起きる、驚く。パパだよ。優しく見つめた。娘はまじまじ見る。パパ…?そう、パパだよ。その日から私は住んでいたアパートを離れ、彼女と娘の所へ。3人で暮らす生活。幸せな毎日、かわいい娘がいて、彼女がいる。駆け落ちだったけど、毎日が充実していた。しかし、やはり駆け落ちは危険を伴うものでした。許せない、憎悪に駆られた家族は、私を連れ戻そうとしてつけた。帰った私はいつも通り愛しい娘を抱く。それを見た親は怒りの矛先を娘に向けた。娘はさらわれた。私は嫌な予感がして実家へ。」

「私はそこで、ぐったりした娘を見つけた。両親は私を押さえ付けて、兄は娘を襲おうとしていた。娘は血を吐いて倒れた。…娘は約半年間眠っていた。両親と兄は真実を知り、後悔した。私は責めない。娘と出会って、過ごしていくうちに、親を認めていた。娘を見てぐったりする彼女。それからまもなく、彼女が倒れて、赤ちゃんがいることに気付いた。疲れから流産の危険があり、相談した。結婚しようと。娘とお腹に宿した子供を守ると約束した。結婚
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