クローバー
「気付いたら家にいて、側には遥紀がいた。そして遥紀から妊娠を知らされた。茉莉の事でいっぱいだった私は、流産しかけてて、安静にしていないと母子共に命の危険があった。遥紀と話し合った。それからは、少しだけ茉莉に会いに行く事にした。意識のない茉莉に赤ちゃんの成長を毎日報告した、茉莉の目が覚めた時、私は、診察していた。茉莉は遥紀に私の居場所を聞いた。私は、病室に戻ると、茉莉がびっくりしてた。お腹は大きかったから。茉莉はお姉さんになるんだよ。と言うと、喜んでいた。」
「…三田君の結婚相手は茉衣…でも、娘さんは三田君を恨んでいないの?」
「仲良いよ。遥紀は茉莉を大切にしてる。茉莉も遥紀に甘えてる。甘える父親がいて安心してるみたい。カオもそっくりだよ。本当に親子だよ。」


「そんな事があったんだ。」
「うん。」
「黙ってたね。」
「…ごめんなさい。」
「ママのお友達見たことあるよ。」
「再会する前ね。…遥紀に話したら、また悪く思うもん。」
「隠すのは良くない。」

ハルカが泣く。
遥紀はあやす。

「よしよし。いい子だ。」

茉莉は、

「ハルカね、パパとママが喧嘩すると思って泣いてるんだよ。」
「え?」
「ね、パパとママ仲良しがいいね。」

遥紀と茉衣は見つめ合う。
笑う。

「仲良しだよ。」
「こんなにいい女いないよ。」
「パパこそ、こんなに最高に優しい人いないわ。」


遥紀の実家へ、
兄は笑ってる。

「そうか、ハルカくんの泣く理由がパパとママのいざこざか。よく出来た息子だ。」

嫁は、

「ほほえましいね。」

茉莉とハルカが来るのに、遥紀の両親は喜ぶ。


ある日、仕事に行こうとする遥紀に茉衣は抱き着く。

「茉衣?」
「遥紀…あのね…生理が来てないの。」

遥紀は振り向いて、

「え?」

茉衣は遥紀にキスして、

「赤ちゃんできたかも知れない。」
「本当に?」
「1か月半も生理が来てないの。」

遥紀は茉衣にキスをする。

「病院行ってくるね。」
「うん。」


洗濯をしている茉衣。
すると、

「お義姉さん。」

弟の嫁。

「聖華ちゃん?」
「来ちゃいました。ハルカくんいます?」
「いるよ。おとなしいですね。パパ
< 66 / 197 >

この作品をシェア

pagetop