クローバー

が帰って来ると喜んで。…ねぇ、聖華ちゃん。頼み聞いていいかな？」
「どうしたのですか？」
「…病院行きたいの。」
「ハルカ君ですか？」
「…違うの…またできたかも知れない。」
「え？」
「…遥紀、そういえばこの前、お義兄さんに嫉妬して！？」
「嫉妬ですか？」
「お義兄さんが冗談で遥紀に、…私を抱いているとメールをしたの。甘い声で助けを呼んでるって。本当は仲良く話していたのに。遥紀は信じて血相を変えて来たの。その夜はもう嫉妬するわで激しいものだった。…もしかしてその時に出来たかも知れない。…ごめんね、わがままに…。」
「いいですよ。行きましょう。私も診たいですから。」


茉衣はハルカと。聖華に連れられて病院へ。
茉衣が診ている間は聖華がハルカを見ている。

「かわいいなぁ。」

お腹をさすって、

「あなたもきっとかわいいのね。」


一方、茉衣は、

「おめでとうございます。」

と言われる。

「本当に…いるのですか？」
「はい。」

さする。

「不思議そうですね。確かに旦那さんも少しは休ませてあげないといけないものです。あの時はびっくりしました。旦那さんがあなたを担いでここまで来たのですから。」
「…。」
「優しい旦那さんですね。」
「はい、パパとしても最高の主人です。」
「掟破りな人ですけど、三田さんは前の悩みがなくなって、赤ちゃんも安定してますよ。」
「…あの時は娘が。」
「娘さんは旦那さんと血が繋がってられますよね。」
「はい。…娘の時は、当時別れた大学生の夫に言えなくて。一人で全てを背負って、お腹の中を含めて１１年間育てて来ました。再会した時は、ただの元カノとその娘としか思われていませんでした。気付かれた時は、娘を愛しいと思ったみたいで、何も知らない娘を優しく抱いて、去ったみたいです。それがあって問い詰められて主人には本当に悪い事をしてしまったなと思っています。弟からは悪魔と言われ、父からは殴られ、よくも娘を妊娠させては捨ててぬけぬけと現れたな。と罵られ。弟からも何度も殴られて、どれだけ姉さんが泣いてたか！妊娠を悪く思って、家を出なければいけなくなった。そして、新しい環境に慣れず、すぐに生まれた！お前は姉さんの未来を奪った悪魔なんだよ！！主人は倒れて、はぁはぁ…息を切らし