クローバー
も何も言い訳せずにただ、ごめんなさい…と謝るばかりでした。妊娠中の私がいくら止めても…。」
「姉さんはこの悪魔に騙され続けるのか!…子供のいない僕にこういう事は言いにくいけど、姉さんの命の危険性がなく、もっと早ければ、無理矢理にでも堕ろさせた!お前には父親の資格なんて無いんだよ!」
殴る。
「…ごめんなさい…ずっと愛していました…忘れた時なんて…一度も無かった…。」
「礼衣…もうやめて!」
遥紀は茉衣に、
「…いいよ。私は…確かに茉衣と寝て…捨てた…最低な…尻軽男だ…。」
「そんな事ない、遥紀は何も悪くない!!」
「…庇うのは…切なくなるだけ…茉莉…茉莉!…愛しい娘…。」
遥紀は気を失う。
「パパも礼衣も大っ嫌い!暴力で責めるなんて最低!!…別れるしかなかった。淋しくて淋しくてカラダを合わせて茉莉ができた。茉莉は遥紀と私の天使なの、二人の結晶なの!!」
お腹をさすって、
「この子の前でパパを責めないで!この子の父親なのよ!!」
茉衣の昔の部屋。
以前のまま置いてあるベッド。
倒れた遥紀を妹の旦那が運ぶ。
茉衣は遥紀に触れ、
「…ごめんね…傷付いてる。誰が何と言おうと私は遥紀が好き。信じてる!あの時の優しさから何一つ変わらないまま大人になった。でしょ?」
キス。
外では、
「あの野郎、姉さんの唇!?殺したい!」
嫁と妹とその旦那が押さえ、
「やめなさい礼衣!姉さんの意思だよ。茉莉ちゃん泣くよ。病院で見たけど、優しそうな人。お姉さんと茉莉ちゃんを想ってる。無菌室でお姉さんを呼んで、茉莉ちゃんと二人きりになった時、茉莉ちゃんの手を頬に当てて、髪を撫でて優しく語りかけてた。それは娘を想う父親のキモチじゃないかなぁ。」
「…あいつは悪魔だ。死んで相応の男だ!」
「茉莉ちゃんは彼に似ている。目元とか、カオのパーツはだいたい彼から遺伝したもの。」
「…遺伝しなければよかった。」
「お姉さんは嬉しいみたいよ。だからこそ守りたいと。」
「…嘘だ。あんな男のどこがいい!」
遥紀は目が覚める。
「…茉衣…わかってた。拒絶される事…それくらい酷い事をした…カラダを奪って捨てた男だ。」
「…そんな。それは私の意思だよ。別れる事知ってて寝たの私だも
「姉さんはこの悪魔に騙され続けるのか!…子供のいない僕にこういう事は言いにくいけど、姉さんの命の危険性がなく、もっと早ければ、無理矢理にでも堕ろさせた!お前には父親の資格なんて無いんだよ!」
殴る。
「…ごめんなさい…ずっと愛していました…忘れた時なんて…一度も無かった…。」
「礼衣…もうやめて!」
遥紀は茉衣に、
「…いいよ。私は…確かに茉衣と寝て…捨てた…最低な…尻軽男だ…。」
「そんな事ない、遥紀は何も悪くない!!」
「…庇うのは…切なくなるだけ…茉莉…茉莉!…愛しい娘…。」
遥紀は気を失う。
「パパも礼衣も大っ嫌い!暴力で責めるなんて最低!!…別れるしかなかった。淋しくて淋しくてカラダを合わせて茉莉ができた。茉莉は遥紀と私の天使なの、二人の結晶なの!!」
お腹をさすって、
「この子の前でパパを責めないで!この子の父親なのよ!!」
茉衣の昔の部屋。
以前のまま置いてあるベッド。
倒れた遥紀を妹の旦那が運ぶ。
茉衣は遥紀に触れ、
「…ごめんね…傷付いてる。誰が何と言おうと私は遥紀が好き。信じてる!あの時の優しさから何一つ変わらないまま大人になった。でしょ?」
キス。
外では、
「あの野郎、姉さんの唇!?殺したい!」
嫁と妹とその旦那が押さえ、
「やめなさい礼衣!姉さんの意思だよ。茉莉ちゃん泣くよ。病院で見たけど、優しそうな人。お姉さんと茉莉ちゃんを想ってる。無菌室でお姉さんを呼んで、茉莉ちゃんと二人きりになった時、茉莉ちゃんの手を頬に当てて、髪を撫でて優しく語りかけてた。それは娘を想う父親のキモチじゃないかなぁ。」
「…あいつは悪魔だ。死んで相応の男だ!」
「茉莉ちゃんは彼に似ている。目元とか、カオのパーツはだいたい彼から遺伝したもの。」
「…遺伝しなければよかった。」
「お姉さんは嬉しいみたいよ。だからこそ守りたいと。」
「…嘘だ。あんな男のどこがいい!」
遥紀は目が覚める。
「…茉衣…わかってた。拒絶される事…それくらい酷い事をした…カラダを奪って捨てた男だ。」
「…そんな。それは私の意思だよ。別れる事知ってて寝たの私だも